今一度配線の状態を確認します。
配線例
https://github.com/Spark-Concepts/xPro-V5/wiki/Basic-hookup
24V電源を入れ、POWERスイッチを入側(I)にしたときにxPRO v5の電源マークに緑のLEDがついているか確認します。
下図のように強くLEDが光る場合は配線がショート等している可能性があるため、モーター配線を見直してください
リミットスイッチをNCとCOM接続の場合は確認をスキップします。
リミットスイッチがNOとCOM接続の場合、CNCxPROに電源が入っている状態でリミットスイッチを押すとLEDが光ります。
取り付けているリミット全てに対してLEDが光るか確認してください。
以下はNOとCOM接続の場合の確認事項です。
NCとCOM接続の場合はLEDが常時点灯が正常状態です。
https://docs.duet3d.com/en/How_to_guides/Wiring_your_Duet_3
24V電源をONにした際にLEDはすべて点灯していますか
電源配線については以下のトピックを参照
https://bbs.avalontech.jp/t/cnc-duet3/650/2?u=nyaru
1Hz(1秒1回)のゆっくりとした点滅は正常な状態です。
制御基板 | ソフト |
---|---|
CNC xPRO v4 | CNCjs等(grbl用) |
CNC xPRO v5 | CNCjs等・WebUI |
Duet3 | WebUI |
操作用UIが表示できるか確認してください。
操作画面が表示されていれば大丈夫です。
https://bbs.avalontech.jp/t/cbeamcontrol/609
https://bbs.avalontech.jp/t/duet3-usb-lan/611
Win10、Win11の場合はこちらのドライバをインストールします。
CP210x Universal Windows Driver
ファイルを解凍し、フォルダ内にあるsilabser.infを右クリックしてインストールを選択します。
Win8.1以下の方は下記リンクよりCP210x Windows Driverを選択してインストールしてください。
https://www.silabs.com/developers/usb-to-uart-bridge-vcp-drivers?tab=downloads
192.168.0.1
やcnc_xpro_v5.local
を入力してみてください192.168.0.56
を使うように設定されています。お使いのネットワークの環境に合わせてSDカード内config.gを編集してIPアドレスを適切なものに変更してください。(M552 P192.168.0.56 S1
を変更)M552 P192.168.0.56 S1
をM552 P0.0.0.0 S1
とし、http://mycnc.local/
にてアクセス)一度24V電源を切り、手でモーターを回して各軸中央方向に移動させます。
これはPCから操作した際に端方向に動かして端にぶつからないようにするためです。
再度24V電源を入れ、操作画面を開き、まずは各軸0.1mm移動、大丈夫そうなら1mm移動を行います。
移動単位は何mmでもいいですが移動量を大きくしすぎて軸端にぶつからないように気をつけてください
X+やY+、Z+を押すと+方向に移動します
X0Y0やZ0を押すと各軸座標0の位置(原点)へと移動します。(初期の設定では電源投入時の位置が原点位置として記憶されます。)
円が広がる方向に移動量が大きくなります。
家マークはホーミング(機械原点を探す)を行うボタンです。リミットスイッチを付け、設定を有効にしないと使えません
軸の向きはユーザーが自由に変更することができます。
軸を設定する場合の設定例は以下のようになります。
※同じ設定にする必要はなく、以下は例となります。
都合に合わせて軸構成を変更してください。
右手系準拠の構成
右手系準拠の構成
設定したい軸移動方向と実際に動く方向が逆の場合、以下の方法で設定を変更します
https://bbs.avalontech.jp/t/topic/789#how
grblのパラメータを変更します。
CNCjsを使っている場合はCNCjsのコンソールから変更します。
WebUIを使っている場合はGRBLタブから変更します。
$3=◯
(モーターの回転方向の設定)
モーターの取り付け位置や配線の順番によってはモーターが思っていた方向と逆に動く場合があります。
配線の交換で移動方向を反転させることができますが、ここではファームウェアの設定変更で移動方向を反転させる方法を紹介します。
CNCjsのコンソールに$$
と入力して現在の$3
設定を確認する。
$3=0
の場合はそのまま、$3=0
以外の場合は一度$3=0
に変更し、どのモーターも反転していない状態にしてからXYZの軸が逆に動いていないか確認する。
逆に動く軸があった場合はその軸だけ反転するように$3=◯
の設定を変更する。
パラメーター | 意味 |
---|---|
$3=0 | どの軸も反転しない |
$3=1 | X軸だけ反転 |
$3=2 | Y軸だけ反転 |
$3=3 | X軸とY軸が反転 |
$3=4 | Z軸だけ反転 |
$3=5 | X軸とZ軸が反転 |
$3=6 | Y軸とZ軸が反転 |
$3=7 | すべての軸を反転 |
ファイル管理>システム から config.g をクリック、編集画面に入ります。
M569 P0 S0
M569 P1 S0
M569 P2 S0
の記述を探します。上から準備XYZ軸の設定となっています。
動作を反転させたい軸の S0
を S1
に変更し、保存します。
これはリミットスイッチを取り付けている場合のオプションの設定となります。リミットスイッチをつけていない場合は、この設定を飛ばします。
まずホーミング機能をパラメータ$22
にて有効にします。
CNCjsを使っている場合はCNCjsのコンソールから変更します。
WebUIを使っている場合はGRBLタブから変更します。
CNCxPROではデフォルトの設定ではホーミング(機械原点探しの移動)は+方向に移動しリミットスイッチを探します。
リミットスイッチの位置が軸の+方向端にない場合はリミットスイッチの取り付け位置を変更するか、ソフトウェアのパラメータを変更します。
ホーミング方向反転のパラメータは$23
で前述の軸移動方向の設定と同じように0~7の値で設定します。
パラメーター | 意味 |
---|---|
$23=0 | どの軸も反転しない |
$23=1 | X軸だけ反転 |
$23=2 | Y軸だけ反転 |
$23=3 | X軸とY軸が反転 |
$23=4 | Z軸だけ反転 |
$23=5 | X軸とZ軸が反転 |
$23=6 | Y軸とZ軸が反転 |
$23=7 | すべての軸を反転 |
ホーミングはCNCjs右上ボタンより実施できます。
ホーミングを押すとZ軸、XY軸の順にホーミングが行われ、正常に終了すると機械原点が自動的に登録されコンソールにokと表示されます。
ホーミングが正常に終了しなかった場合はコンソールにアラートが表示されます。
SDのconfig.g内にてM574
のコマンドでリミットスイッチ方向が定義されています。
M574の説明(Duet公式)
またホーミング時の動き方はhomeall.g、homex.g、homey.g、homez.gのファイル内にて定義されています。
Avalontechデフォルトの設定では+方向端にリミットスイッチがあるものとしています。
ホーミングはWEBUI上のボタンより実施できます。
これで動作確認は終了となります。