¶ Duet3をアクセスポイントモードでWiFi接続する方法
ここではDuet3をアクセスポイントモード（WiFi親機設定）にして、既存のネットワークに参加させずにWiFi接続する方法を説明します。
¶ 手順
- Duet3基板に付属のmicroSDカードをPCに接続します。
- 以下のファイルをダウンロードしmicroSDカードのsysフォルダ内に配置します。
| ファイル |
|---|
| runonce.g |
このファイルはDuet基板のWiFiモジュールにアクセスポイントの設定を書き込むためのものです。制御基板起動後に1度だけ実行され、実行が完了するとファイルは削除されます。
- アクセスポイントの設定を変更する場合はrunonce.gファイルをテキストエディタやメモ帳で開きファイルを編集し保存します。
M589部分がアクセスポイントに関する設定値です。
M589 S"アクセスポイントSSID" P"アクセスポイントのパスワード" I基板のIPアドレス
なお、パスワードは8文字以上必要です。詳細はこちら https://docs.duet3d.com/en/User_manual/Reference/Gcodes/M589
デフォルトの設定は以下の通りになっています。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| SSID | DuetWiFi |
| Password | cncmachine |
| IPアドレス | 192.168.2.1 |
既存のネットワークと併用する場合はIPアドレスが被らないように注意してください。
- テキストエディタにてmicroSDのsysフォルダ内のconfig.gを開き最初の方にある
M552 S1と書かれている部分をM552 S2と変更します。
この設定にてDuet3はWiFi子機（クライアントモード）ではなく、アクセスポイントモードが有効になりWiFi親機として毎回起動することとなります。
クライアントモードに戻す場合は接続先のWiFi設定をした上で
M552 S2をM552 S1に戻してください。
-
microSDカードをDuetに戻し、電源を投入します。
正常に設定され、WiFiが有効になるとWiFiモジュール横のLEDが点灯します。
-
各端末から設定したWiFiに接続します。
設定したIPアドレス（上記デフォルトでは192.168.2.1）あるいは、マシン名.local（デフォルトではmycnc.local）をブラウザのURL欄に入力し、WEBUIが開くことができることを確認します。
使用しているネットワーク環境、設定あるいは端末によってはマシン名.local（例：mycnc.local）ではアクセスできない場合があります。
その場合はIPアドレスを入力してアクセスしてください。
¶ 参考
https://docs.duet3d.com/en/User_manual/Machine_configuration/Networking